「競売になるとプライバシーがダダ洩れ?」
ウィズ・コネクション代表の大畑です。
競売になると、プライバシーがダダ洩れになってしまいます。
競売が近所に知られてしまう主なケースは以下の通りです。

【ケース①】
競売の申立てがされると、裁判所に行けば、誰でも競売の申立てがされた物件を閲覧できるようになります。
弊社では依頼がない限り閲覧はしませんが、任意売却専門業者や競売業者などはこの情報を閲覧し、自宅にDMを送ったり、飛び込んできたりするのです。
不動産業者の飛込みがあると、案外ご近所はその光景を目にしているものです。
※以前のブログでも書きましたが、DMには甘い言葉(引越代100万払います、とか必ずリースバック可能・・・など)が書かれているケースがあるので、ご注意ください。
【ケース②】
競売の申立てがされると、裁判所の執行官と不動産鑑定士が、物件調査や聞き込みをする為に、自宅にやってきます。
立会い日については、事前に文書で通知が来ますが、これを無視すると、鍵をこじ開けて自宅に入られてしまいます。
裁判所では、競売入札に向けて、3点セットというものを作成します。
①物件明細書
物件に関する権利関係や、物件の状況、買い受けに関しての注意事項などが記載されます。
②評価書
物件の積算価格、売却基準価格、買受可能価格、公法上の規制などが記載されます。
③現況調査書
物件の状況、占有状況、物件の写真(外観・内観)などが記載されます。
この3点セットができあがると、競売入札期間や開札期間が記載された書面が所有者に裁判所から送付されます。
また、一般の方も裁判所に行くことなく、BIT(不動産競売情報サイト)で、競売情報を全て閲覧することが可能です。もちろん住所はバレます。
【ケース③】
競売で落札された後、そのまま自宅に居座ると、落札者から不動産引渡命令を申立てられ、強制的に立退きをさせられてしまいます。
最初は立ち退きの催告だけですが、約1ヶ月~2ヶ月で、確実に強制執行されます。
この時点でも居座ろうとすると、鍵屋がやってきて、強制的に運び出されます。
このように、競売は引越代ももらえませんし、百害あって一利なしです。
勇気をもって、まずは任意売却という手段が取れるかどうか、確認するようにしましょう。
※「任意売却ができないケース」は以前のブログでもご紹介していますのでご確認ください。
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